アプリ開発・アプリ制作・必要なことわかりやすく解説 ( Part 2)
Part 1では、アプリ開発の基礎知識とWebアプリに必要な知識とプログラミング言語について究めました。今回は、スマホアプリ開発について解説します。必要な知識とプログラミング言語がつかめるでしょう。
2020年12月23日
Part 1では、アプリ開発の基礎知識とWebアプリに必要な知識とプログラミング言語について究めました。今回は、スマホアプリ開発について解説します。必要な知識とプログラミング言語がつかめるでしょう。
Part 1では、アプリ開発の基礎知識とWebアプリに必要な知識とプログラミング言語について究めました。今回は、スマホアプリ開発について解説します。必要な知識とプログラミング言語がつかめるでしょう。
1.アプリ開発の6つ手順
1.1. アプリ開発手順1:要件定義
アプリ開発の手順として、まず取り組むのが「要件定義」です。この手順では、アプリの目的や必要な機能を明確化し、どんなアプリにしたいのか決めます。この手順で重要なことは、「明確化」です。ユーザーの要求や機能など、明確にしましょう。
1.2. アプリ開発手順2:基本設計
要件定義の次が、「基本設計」です。この手順では、要件定義で決めた機能について「どんなデザインにしたいのか」や「どんなプラットフォームで作動したいのか」など、機能や画面などの設計を決めます。
基本設計はアプリ開発の「地図」のようなもので、この設計を基にして開発手順を進めていくため、重要な手順です。
1.3. アプリ開発手順3:詳細設計
詳細設計は「プログラム設計」と呼ばれ、プログラマが開発できるレベルまで詳細に設計する手順です。
1.4. アプリ開発手順4:開発
いよいよアプリ開発の手順に入ります。これまでの手順で設計した内容を元に開発しましょう。開発段階で急な変更をすると、設計したものが崩れてしまいます。設計通り、忠実に開発することが重要です。
1.5. アプリ開発手順5:テスト
アプリ開発ができたら、テストの手順へと移ります。テストは、設計通りに開発したコードが正常に動くのか確認する手順です。各モジュールや画面の表示、ページの遷移など、それぞれの動きや見た目を確認しましょう。また見た目だけでなく、見えないデータの部分を見落とさないように注意してください。
細部をテストした後に、一連の流れを総合テストします。ユーザーと同じ目線で確認することを心がけましょう。
1.6. アプリ開発手順6:リリース
テストで問題が無ければ、最後の手順「リリース」となります。リリースでは、アプリの種類によって異なります。Webアプリ、iPhoneアプリ、Andoroidアプリに応じた手続きをして、審査が通ったらリリース完了です。
2. スマホアプリ開発に必要な知識とプログラミング言語
2.1.Androidアプリのプログラミング言語
Androidアプリを開発する最もポピュラーな言語はJavaですが、近年Kotlinという新しいプログラミング言語が台頭しています。
Javaは1985年に開発・リリースされたプログラミング言語です。
スマホアプリだけでなく、Webアプリ、デスクトップアプリなどの開発も可能で、金融、工業、小売、官公庁など、ありとあらゆるサービスがJavaで動いています。
Androidアプリは初期の段階ではJavaでの開発が完全に主流でしたし、その資産は現在も残り続けているので、Javaを使ってAndroidアプリを開発する場合は、インターネット内の情報量の多さや豊富なライブラリのおかげで「自分がやりたいことを実現する方法が見つけやすい」といった利点があります。
-
Kotlin
KotlinはJetBrainsという会社が開発・提供しているプログラミング言語で「Next Java」の立ち位置に収まっています。
KotlinはJavaと同じJVMという仮想環境で動作するので「Javaで作ったものは全てKotlinで使うことができます」。
またKotlinは後発の言語ということもあり、その他の言語の良いところを抽出して作られた言語で、Javaでは難しい表現になってしまうコードも比較的綺麗に書けたりといった「かゆいところに手が届くのがKotlinの良いところ」です。
2.2.iOSアプリのプログラミング言語
-
Swift
Swiftは2014年に開発されたかなり新しいプログラミング言語です。
RubyやPHPといった有名なスクリプト言語の良いところを取り入れており、簡単にアプリ開発ができるように工夫されています。
また、SwiftはLLVMというコンパイラ(プログラムを使えるようにするシステム)を使っているので、従来の開発言語であるObjective-Cよりも最大で約2.6倍のスピードアップが可能です。
-
Objective-C
Objective-CはSwiftよりも前からiOSアプリの主要な開発言語でした。
現在でも使われていますが、言語自体に癖が強く、学習コストの高い言語です。
現在動いているiOSアプリはObjective-Cで動いているものも多いので、仕事として活用したい場合はObjective-Cを覚えると良いでしょう。
2.3. スマホアプリ開発に必要なツール
スマホアプリを開発するのに必要なツールを見てみましょう。Androidアプリの開発にはAndroid Studio、iOSの開発にはXCodeが必要になります。
- Android Studio
先ほど紹介したKotlinを開発したJetBrains社のIDE(システム開発に便利なソフトウェア)を、GoogleがAndroid用に直したAndroid開発専用のIDEです。
Androidアプリ開発はAndroid Studio以外でも可能ですが(実際Android Studio出始めの時はあまり使われていませんでした)、その後使いやすさが向上し、現在はAndroidアプリ開発のスタンダードとなっています。
Android StudioはAndroidスマホのエミュレーターを簡単にインストールできるようになっています。
- XCode
Xcode(エックスコード)とは、Apple社が開発・リリースしているソフトウェアです。MacやiPhone、iPad向けのアプリケーション開発に特化していて、デスクトップアプリやスマホアプリを制作する際には必須とも言えるほどメジャーな開発ツールです。
ファイルの管理からコンパイル、ビルド、実機検証、デバッグまで。アプリ開発の一連の流れをサポートしているため、統合開発環境(IDE)とも呼ばれています。
XcodeはApp Storeから無料でダウンロードできるので、Macパソコンさえあれば誰でも開発をはじめることができます。
2.4. クロスプラットフォーム開発
クロスプラットフォームとは、iPhone、Androidアプリに関係なく動作するプログラム言語を利用して開発する手法になります。
どんなスマホにも対応できるアプリを効率よく開発するため、クロスプラットフォームを開発環境に導入するケースも増えてきています。Xamarin, React native, Flutter などの技術を使えばAndroidでもiOSでも動くアプリを作ることができます。
3.スマホアプリ開発環境
3.1. Androidアプリ開発
Androidアプリ開発で必要な環境は、以下の通りです。
- Java または Kotlin
- Android Studio
- Android端末
Javaは、Androidアプリを実行するために必須のプログラミング言語です。Android Studioはプログラミングを行い、アプリを実行できる開発環境。また、開発を終えると、実機で動作確認するため、Android端末が必要となります。Androidアプリ開発で使用するプログラミング言語は、基本的に「Java」か「Kotlin」です。どちらも「オブジェクト指向」型のプログラミング言語で、「モノ同士を組み合わせて作る」という考え方を元にしています。Kotlinの方が新しいプログラミング言語, Javaよりも簡単で初心者向けです。
3.2. iOSアプリ開発
iOSアプリ開発で必要な環境は、以下の通りです。
- MacPC
- Xcode
- iOS端末(iPhone、iPad )
- Swift
パソコンはMacがおすすめです。加えて、Androidアプリ開発におけるAndroid Studioと同様、プログラミングを行ってアプリを実行できるiOSアプリの開発環境「Xcode」が必要。Xcodeは、App Storeから無料でダウンロードできます。
またスマホアプリを開発する際は、動作確認のためにiPhoneが必要。さらにアプリ開発後、リリースしたいと考えたときに必要となるのが「Developer ID」です。Developer IDは、開発したアプリをApp Store内で配布するために必要なIDのこと。iOSアプリ開発者向けサービス「Apple Developer」に登録し、必要事項を記入すると取得できます。
iOSアプリ開発で使用する主なプログラミング言語は、Swiftです。SwiftはApple社が2014年に発表したプログラミング言語で、2020年度のプログラミング言語ランキング(TIOBE)では13位を記録しています。
4.アプリ開発のメリットのは
ほかの媒体ではなくアプリを導入することによって、「ユーザーが簡単に情報へアクセスできる」というメリットが生まれます。アプリをスマホにインストールすれば、スマホのホーム画面にアイコンが生成されます。
このアイコンをタップするだけで求める情報が手に入るので、企業やブランドに対する認知度向上や、イメージ醸成につなげることができます。わざわざブラウザを起動せずにアクセスできるため、ユーザーと企業との距離を縮めることができるんですね。
さらにアプリならではの特徴として「プッシュ通知」も大きな利点です。メルマガやダイレクトメールといった手段とは異なり、最新情報をリアルタイムにユーザーに届けることができるため、より効果的に集客につなげることが可能になるのです。
5.まとめ
※以下通り弊社の連絡先
アカウントマネージャー: トゥイ(日本語・英語対応可)
電話番号: (+84)2462 900 388
メール: konnichiwa@hachinet.jp
お電話でのご相談/お申し込み等、お気軽にご連絡くださいませ。
- オフショア開発
- エンジニア人材派遣
- ラボ開発
- ソフトウェアテスト
電話番号: (+84)2462 900 388
メール: contact@hachinet.com
お電話でのご相談/お申し込み等、お気軽にご連絡くださいませ。
無料見積もりはこちらから
Tags
ご質問がある場合、またはハチネットに協力する場合
こちらに情報を残してください。折り返しご連絡いたします。
関連記事
人工知能:IT業界における利点と弱点の探求
デジタル化の時代において、人工知能(AI)は、製造業や医療、カスタマーサービス、情報技術など、多くの分野において欠かせない存在となっています。AIの急速な発展は、新しい機会を開くと同時に、IT業界やベトナムのITエンジニアに対して多くの課題をもたらしています。プロセスの自動化、大量のデータの分析、顧客体験の向上を実現するAIは、私たちの働き方や生活の仕方に深い変化をもたらしています。この記事では、人工知能の概念、IT業界にもたらす利点、そしてこの技術がもたらす弱点や課題について探求していきます。
EORサービスを利用すべき企業
Employer of Record (EOR)サービスは、国際市場に拡大したい企業にとって最適なソリューションです。特に、法的な複雑さや人事管理の課題に直面することなく、グローバルな人材を採用する必要がある企業にとって、非常に有益です。以下に、EORサービスを利用すべき企業の詳細を示します。
Employer of Record (EOR) とラボ型開発の違い
現在のグローバル化したビジネスの世界では、海外に事業を拡大する企業がますます増えています。その際に発生する課題の1つは、現地の法律に準拠した労務管理です。このようなニーズに応えるために、Employer of Record (EOR)とラボ型開発という2つのモデルが広く利用されています。それぞれの違いについて詳しく見てみましょう。
EOR(Employer of Record)と従来の採用方法の違い
現代のグローバル市場において、特にIT業界では、優れた人材を迅速に採用することが競争力の鍵となります。特にベトナムのITエンジニアは、その技術力とコスト効率の良さから、世界中の企業に注目されています。そんな中、採用方法として注目を浴びているのがEOR(Employer of Record)です。この記事では、EORとは何か、従来の採用方法とどう異なるのかを解説します。
PEOとEORの違い
グローバルなビジネスの拡大に伴い、企業は国境を越えた人材の雇用と管理に直面することが多くなっています。この際、PEO(Professional Employer Organization)や EOR(Employer of Record)といった外部のサービスを利用することで、法的な手続きを簡略化し、現地の規制に準拠した雇用管理を行うことができます。しかし、PEOとEORにはそれぞれ異なる特徴があり、企業のニーズに応じてどちらを選択すべきかを判断することが重要です。この記事では、PEOとEORの定義とその違いについて詳しく説明し、特にIT業界でどちらのサービスが適しているかを考察します。