【初心者向け】DNSサーバとは?仕組み・種類・設定方法・選び方まで徹底解説!
インターネットを使っていると、よく耳にする「DNSサーバ」。でも、「DNSサーバって結局何?」「設定って必要なの?」と疑問に思っている方も多いはず。 この記事では、DNSサーバの基本から種類・設定方法・選び方、そしてエラー時の対処法まで、初心者にも分かりやすく解説します。
2025年05月26日
インターネットを使っていると、よく耳にする「DNSサーバ」。でも、「DNSサーバって結局何?」「設定って必要なの?」と疑問に思っている方も多いはず。 この記事では、DNSサーバの基本から種類・設定方法・選び方、そしてエラー時の対処法まで、初心者にも分かりやすく解説します。
1.DNSサーバとは?
DNSサーバ(ディーエヌエスサーバ)とは、「ドメイン名」と「IPアドレス」をつなぐ翻訳機のような存在です。人間にわかりやすい「名前」から、コンピューターが理解できる「番号」への変換を自動で行ってくれる重要なシステムです。
もしDNSサーバがなければ、毎回IPアドレスを手入力しなければならず、非常に不便になります。
2.DNSサーバの仕組みとは?
DNSサーバの仕組みは、ドメイン名からIPアドレスを調べるプロセスです。実際にWebサイトにアクセスする時、次のような流れで動いています。
・ユーザーがブラウザにドメイン名
・パソコンやスマホがDNSサーバに「この名前のIPアドレスは何?」と問い合わせ
・DNSサーバがIPアドレス(例:192.0.2.1)を返す
・そのIPアドレスに接続し、Webサイトが表示される
この一連の流れはほんの一瞬で自動的に行われるため、私たちは意識せずに使えています。
つまり、DNSサーバがあるおかげで、「名前」でサイトにアクセスできる便利な仕組みが実現しているのです。
3.DNSサーバの種類
DNSサーバには、それぞれ役割の異なる4つの種類があります。
・ ルートDNSサーバ
インターネット上で最初に参照されるサーバ。すべての名前解決の出発点です。
・ TLDサーバ(トップレベルドメインサーバ)
「.com」「.jp」などのドメインの種類ごとに担当するサーバです。
・ 権威DNSサーバ(オーソリティブDNS)
実際にドメイン情報(IPアドレスなど)を持っており、最終的な答えを返すサーバです。
・ キャッシュDNSサーバ(リゾルバ)
過去の問い合わせ結果を保存し、再度のアクセスを高速化する役割を持ちます。私たちのパソコンやISPが利用するのがこれです。
4.DNSサーバの設定方法は2パターン

DNSサーバの設定方法には、主に以下の2つのパターンがあります。
・自動設定(プロバイダ任せ)
通常、インターネットに接続するだけで、プロバイダ(ISP)が自動でDNSを設定してくれます。特に設定の必要はなく、初心者でも安心です。
・手動設定(パブリックDNSを使う)
より速さや安定性、セキュリティを重視したい場合は、自分でDNSサーバを指定する手動設定がおすすめです。代表的なパブリックDNSには以下があります。
・Google DNS:8.8.8.8 / 8.8.4.4
・Cloudflare DNS:1.1.1.1 / 1.0.0.1
・OpenDNS:208.67.222.222 / 208.67.220.220
スマホ・PC・ルーターなど、機器に応じた設定が可能です。
5.DNSサーバを選ぶ際のポイント4つ
DNSサーバを手動で設定するなら、以下の4つのポイントを意識して選びましょう。
・応答速度
サーバの反応が速いほど、Webサイトの表示もスムーズになります。近くにサーバがあるかも重要です。
・安定性
通信が途切れず、常に使えるかどうか。信頼性の高い運営元を選びましょう。
・セキュリティ対策
DNSSEC や DNS over HTTPS(DoH)など、暗号化や偽装対策に対応しているか確認しましょう。
・運営元の信頼性
Google や Cloudflare など、実績とサポートのあるプロバイダが安心です。
6.エラーが起こる原因
DNS関連のエラーが発生する主な原因は以下の通りです。
・DNSサーバの不具合
DNSサーバがダウンしていたり、応答が遅いと、名前解決ができず接続エラーになります。
・ネットワークの問題
Wi-Fiの不安定さやルーターの不具合で、DNSにアクセスできないことがあります。
・間違ったDNS設定
手動設定時にアドレスを誤入力すると、正しく動作しません。
・キャッシュの不整合
古いDNS情報が残っていると、接続先の変更に対応できずエラーが出ることもあります。
7.エラーが発生した時の対処法
DNSエラーが起きたときは、以下の方法で対処してみましょう。
・DNSキャッシュをクリアする
古い情報が原因の場合は、キャッシュを削除して再読み込みを行いましょう。
例(Windowsの場合):「コマンドプロンプト」で ipconfig /flushdns
・DNSサーバを変更する
Google DNS(8.8.8.8)や Cloudflare DNS(1.1.1.1)など、信頼性の高いパブリックDNSに切り替えると改善することがあります。
・ルーターや端末の再起動
一時的な接続エラーなら、ルーターやデバイスの再起動で解消することがあります。
・セキュリティソフトやVPNを確認
セキュリティソフトやVPNが原因でDNSの通信がブロックされていることもあります。一時的に無効にして確認してみましょう。
8.インターネットに欠かせないDNSサーバを理解しよう!
DNSサーバは、インターネットの裏側で常に働いている縁の下の力持ちのような存在です。この人が使う名前と、機械が使う番号の橋渡しをしてくれる大切な仕組みです。
この仕組みがあることで、HachinetはIPアドレスを覚える必要もなく、簡単に目的のサイトにアクセスできます。また、キャッシュ機能やセキュリティ対策にも関わっており、通信の速度や安全性にも影響を与えています。
さらに、DNSの設定を少し見直すだけで、インターネットの表示速度が改善されたり、特定のサイトに繋がりやすくなったりすることもあります。エラーの原因や対処法を知っておくことも、快適なネット環境を保つためには重要な知識です。
- オフショア開発
- エンジニア人材派遣
- ラボ開発
- ソフトウェアテスト
電話番号: (+84)2462 900 388
メール: contact@hachinet.com
お電話でのご相談/お申し込み等、お気軽にご連絡くださいませ。
無料見積もりはこちらから
Tags
ご質問がある場合、またはハチネットに協力する場合
こちらに情報を残してください。折り返しご連絡いたします。
関連記事
SaaSスケーラビリティ完全ガイド:負荷急増にも強い設計と運用のベストプラクティス
SaaSは、今やあらゆる業界のビジネスインフラを支える存在となりました。しかし、ユーザー数やデータ量が増えるにつれて、「システムが重くなる」「ピーク時に処理が追いつかない」といった課題に直面する企業も少なくありません。こうした課題を根本から解決するカギが、“スケーラビリティ設計”です。本記事では、長年にわたりITとクラウド技術の進化を見つめてきた筆者が、SaaSを安定的に成長させるための負荷対策と自動スケーリングのベストプラクティスを、わかりやすく解説します。
SaaS開発におけるスケーラビリティ設計:負荷対策と自動スケーリングのベストプラクティス
SaaS(Software as a Service)は、利用者数の増加やデータ量の拡大に応じて、柔軟にリソースを拡張できることが求められます。スケーラビリティの設計が不十分だと、アクセス集中によるパフォーマンス低下やシステム障害が発生し、顧客満足度を大きく損なう可能性があります。本記事では、SaaS開発の現場で実践されている負荷対策と自動スケーリングのベストプラクティスを整理します。
SaaS開発の基本アーキテクチャ:マルチテナント vs シングルテナントの選び方
SaaS(Software as a Service)は、ソフトウェアをクラウド上で提供し、ユーザーがインストールやメンテナンスを行うことなく利用できる形態として、多くの企業や開発者に選ばれています。そのSaaSを支える根幹がアーキテクチャ設計であり、特に「マルチテナント」と「シングルテナント」という2つの構成の違いが、コスト効率・セキュリティ・拡張性に大きな影響を与えます。この記事では、それぞれの特徴とメリット・デメリットを整理し、SaaS開発においてどちらの構成を選ぶべきかをわかりやすく解説します。
SaaS開発とは?オンプレミスとの違いと、今SaaSが選ばれる理由【初心者向け】
近年、ビジネスの現場では「SaaS(サース)」という言葉を耳にする機会が急増しています。業務システムを自社サーバーに構築する従来型の「オンプレミス」とは異なり、SaaSはインターネット経由で必要なソフトウェアを手軽に利用できるクラウド型サービスです。導入のしやすさやコストの低さ、常に最新の状態で使える利便性から、今や中小企業から大手企業まで幅広く導入が進んでいます。また、こうしたサービスを利用するだけでなく、自社で開発・提供する「SaaS開発」も注目されており、スタートアップやIT事業者にとって大きなビジネスチャンスとなっています。本記事では、SaaSとは何か、そのメリットやオンプレミスとの違い、そしてSaaS開発がなぜ今選ばれているのかを初心者向けにわかりやすく解説していきます。
【2025年最新版】アプリとWebの違いと今後の融合トレンドとは?
スマートフォンやパソコンを使う中で、私たちは日常的に「アプリ」や「Webサイト(Webアプリ)」に触れています。一見するとどちらも似たように感じられるかもしれませんが、技術的な仕組みやユーザー体験には明確な違いがあります。しかし、近年の技術進化により、その境界線は急速に曖昧になりつつあります。本記事では、アプリとWebの基本的な違いを整理しながら、2025年以降に加速すると予想される「融合」の流れ、そしてSuper AppやAI UIといった次世代のユーザー体験の展望について、わかりやすく解説します。
アプリとWebの違いを知らないと損?成功するチーム構成と必要スキルとは
アプリとWebのサービスは、私たちの日常に深く関わっていますが、実際の開発現場ではその構造や進め方、求められるスキル、チーム構成に大きな違いがあります。本記事では、「アプリとWebの違い」というテーマを中心に、それぞれの開発プロセスや必要な職種・スキル、チーム編成の変化についてわかりやすく解説します。これから開発を始める方、チーム構成を見直したい方にとって、実践的な視点を提供します。
アプリとWebアプリの違いを徹底比較!できること・できないことを技術視点で解説
現代のWeb技術の進化により、アプリとWebアプリの違いは「見た目」だけでは判断できないほどに接近しています。しかし、内部の仕組みや利用できる機能には明確な違いがあり、目的や要件に応じた適切な技術選定がますます重要になっています。本記事では、エンジニア視点から「アプリとWebアプリの技術的な違い」に焦点を当て、Webアプリで“できること”と“できないこと”を具体的に解説します。PWAなどの最新技術にも触れながら、Webアプリの可能性と限界を正しく理解する手助けとなる内容をお届けします。
名刺管理の常識を変える。AIクラウドツールBoxCardでビジネスを加速
商談やイベントのたびに名刺が増えていく──それは人脈が広がる喜びである一方、管理の負担でもあります。必要な名刺がすぐ見つからない、入力に時間がかかる、そんな小さな非効率が積み重なると、ビジネス全体のスピードを鈍らせます。BoxCardは、AIによる自動スキャンとクラウド保存で、この「名刺管理の手間」を根本から解消するために生まれた次世代ツールです。撮影するだけで正確なデータ化と自動整理を実現し、忙しいビジネスパーソンの時間を取り戻します。紙の名刺を“活用できるデータ資産”へ変える、それがBoxCardの使命です。
従来の名刺管理ツールを超える──BoxCardが選ばれる理由
営業先や展示会で名刺をもらっても、後から「どこに置いたっけ?」と探す時間がかかる──そんな経験はありませんか。名刺管理はシンプルな作業に見えて、実は多くのビジネスパーソンが抱える生産性の落とし穴です。BoxCardは、その課題を根本から解決するために生まれた次世代の名刺管理ツールです。AIによる高精度スキャンと自動整理機能で、もらった名刺を“データ資産”としてクラウドに安全に保管。入力も整理も不要、数秒で検索できる名刺管理の新しい形を提供します。ビジネスのスピードを落とさない、あなた専用のスマート管理パートナー。それが当社のBoxCardです。
WebアプリでよくあるUX失敗とは?デバイス対応の落とし穴と解決法を徹底解説
近年、Webアプリの利用が急速に拡大し、スマートフォンやタブレットなど多様なデバイスからのアクセスが当たり前になっています。一方で、ネイティブアプリと比較すると、Webアプリはデバイス固有の機能や操作性を十分に活かしにくく、UX(ユーザーエクスペリエンス)設計が難しい面があります。本記事では、「アプリ web 違い」を踏まえつつ、特にWebアプリで陥りやすいUXの失敗例を紹介し、具体的な回避策を解説します。ユーザー視点に立ったUX改善のヒントをお届けし、モバイルUXの質を高めるためのポイントを押さえましょう。
アプリ vs Webアプリ:今選ぶべきはPWA?その違いと最新動向
スマートフォンが日常生活に欠かせない存在となった今、企業や開発者にとって「アプリ」と「Web」のどちらを選ぶべきかという問題は、より重要性を増しています。従来は、リッチな機能や操作性を求めるならネイティブアプリ、手軽さや幅広い対応を重視するならWebという棲み分けが一般的でした。しかし近年では、Web技術の進化とともに登場したPWA(Progressive Web App)により、この境界線が曖昧になりつつあります。本記事では、「アプリ web 違い」という視点から、PWAを含む各技術の特徴、メリット・デメリット、今後の可能性について詳しく解説します。
