×

アプリとWebアプリの違いを徹底比較!できること・できないことを技術視点で解説

現代のWeb技術の進化により、アプリとWebアプリの違いは「見た目」だけでは判断できないほどに接近しています。しかし、内部の仕組みや利用できる機能には明確な違いがあり、目的や要件に応じた適切な技術選定がますます重要になっています。本記事では、エンジニア視点から「アプリとWebアプリの技術的な違い」に焦点を当て、Webアプリで“できること”と“できないこと”を具体的に解説します。PWAなどの最新技術にも触れながら、Webアプリの可能性と限界を正しく理解する手助けとなる内容をお届けします。

 2025年10月16日

現代のWeb技術の進化により、アプリとWebアプリの違いは「見た目」だけでは判断できないほどに接近しています。しかし、内部の仕組みや利用できる機能には明確な違いがあり、目的や要件に応じた適切な技術選定がますます重要になっています。本記事では、エンジニア視点から「アプリとWebアプリの技術的な違い」に焦点を当て、Webアプリで“できること”と“できないこと”を具体的に解説します。PWAなどの最新技術にも触れながら、Webアプリの可能性と限界を正しく理解する手助けとなる内容をお届けします。

1. アプリとWebアプリの基本的な違い

まず「アプリ」と一言で言っても、大きく分けて「ネイティブアプリ」と「Webアプリ」の2種類があります。

・ネイティブアプリ:スマホやタブレットにインストールして使うアプリ(例:LINE、Instagram)。OSごとに開発が必要(iOS、Android)。

・Webアプリ:ブラウザ上で動作するアプリ。URLを開くだけで使える(例:Google Docs、TwitterのWeb版)。

 

見た目や操作性が似ていても、内部の技術的な制約には大きな違いがあります。

 

2. Webアプリで「できること」一覧

近年のWeb技術の進化により、Webアプリでも多くの機能が実現可能になっています。

・オフライン対応(Service Worker)

Service Workerを使えば、一部のページやデータをキャッシュしてオフライン状態でも動作するWebアプリが構築可能です。これにより、地下鉄や電波の届かない場所でもユーザー体験を損なわずに利用できます。

 

・カメラ・マイクへのアクセス

MediaDevices.getUserMedia() APIを使うことで、Webカメラやマイクへのアクセスが可能です。例えば、Web会議や顔認証などもWebアプリで実現できます。

 

・ローカルストレージの利用

Web Storage API(localStorage, sessionStorage)やIndexedDBにより、ユーザーのデータをブラウザ内に保存できます。これにより、ログイン情報の保持や一時保存などが可能です。

 

・プッシュ通知(Push API)

Push APIとService Workerを組み合わせれば、ユーザーがブラウザを閉じていてもプッシュ通知を送ることができます。これにより、ネイティブアプリに近い通知体験が提供できます。

 

3. Webアプリで「できないこと」または制限される機能

ただし、Webアプリにも技術的な限界があります。

 

OS連携が深い機能

・Bluetooth, NFC, バックグラウンドタスクの細かい制御など、ハードウェアに密接に関わる機能は、Webアプリでは制限されがちです。

・一部のAPI(特にiOS Safari)では対応していないケースもあります。

 

アプリストア経由の配布

WebアプリはApp StoreやGoogle Playから配布されないため、ユーザーが自らアクセスしてブックマークする必要があります。この点で、集客に工夫が求められます。

 

OSに依存したUI/UXの最適化

ネイティブアプリのように、OSに最適化されたUIコンポーネントをフル活用するのは難しいです。Web標準のUIでは一部のUXが物足りなく感じるケースも。

 

4. PWA(Progressive Web Apps)が可能にする新たな体験

PWAはWebアプリとネイティブアプリの“いいとこ取り”を目指した技術です。以下のような特徴があります。

・ホーム画面に追加できる

・オフライン対応

・プッシュ通知

・高速表示(キャッシュ制御)

 

ただし、PWAでも完全にネイティブアプリの機能を代替できるわけではありません。OSやブラウザによるサポート状況に依存します。

 

5. 技術選定の判断ポイント

目的に応じて、Webアプリとネイティブアプリのどちらを選ぶべきかは変わってきます。以下は参考の比較表です。

 

アプリとWebアプリは、ユーザーから見れば似た操作感を持つ場合もありますが、技術的には大きな違いがあります。Webアプリはインストール不要で開発も迅速に進められる一方、ハードウェア連携や高度な処理には限界があります。PWAによってそのギャップは縮まりつつありますが、全てのニーズに応えるわけではありません。どの技術を採用すべきかは、提供したい体験、対象ユーザー、予算や開発スピードなど、複数の観点から検討する必要があります。今回紹介した「できること/できないこと」を参考に、自社サービスに最適な選択を見つけていただければ幸いです。

いずれかのサービスについてアドバイスが必要な場合は、お問い合わせください。
  • オフショア開発
  • エンジニア人材派遣
  • ラボ開発
  • ソフトウェアテスト
※以下通り弊社の連絡先
電話番号: (+84)2462 900 388
メール: contact@hachinet.com
お電話でのご相談/お申し込み等、お気軽にご連絡くださいませ。
無料見積もりはこちらから

Tags

ご質問がある場合、またはハチネットに協力する場合
こちらに情報を残してください。折り返しご連絡いたします。

 Message is sending ...

関連記事

 2026年02月26日

現場レベルで解剖するDartの実力:大規模プロダクトはどう設計し、どこで壁に当たったのか

Dart 入門の情報は多いものの、「数百万ユーザー規模でどう動いているのか」まで踏み込んだ解説は多くありません。本記事では、有名プロダクトにおける実装構造・移行戦略・スケール時の問題点まで掘り下げます。目的は表面的な導入事例紹介ではなく、再現可能な技術的知見を整理することです。

 2026年02月23日

レビューで指摘されないDart設計とは何か:Flutter現場基準で学ぶ実践コーディングスタイル

Dart 入門で文法を学び、Flutterで画面を作れるようになると、多くの開発者が「それなりに動くアプリ」を作れるようになります。しかし実務では、それでは不十分です。レビューで問われるのは、可読性、変更耐性、責務分離、そしてチーム全体で維持できる一貫性です。本記事では、Flutterプロジェクトで実際に評価されるDartコーディングスタイルを、抽象論ではなく具体基準として掘り下げます。

 2026年02月18日

Dartは本当に伸びるのか──UI特化言語の構造と5年後を技術的に検証する

Dartは巨大言語ではありません。それでも一定の存在感を維持しているのは、設計思想が一貫しているからです。Dart 入門を検索する人の多くはFlutter開発を前提にしているはずです。本記事では、感覚的な「将来性がありそう」という議論ではなく、言語設計・市場構造・採用実態を踏まえ、Dartが今後5年でどの位置に収まるのかを技術視点で具体的に検証します。

 2026年02月11日

Dart・JavaScript・Kotlinを選ぶと「どの設計自由度を失うのか」を言語レベルで整理する

Dart 入門と検索している時点で、多くの人はまだ「言語」を選んでいるつもりでいます。 しかし実務では、言語選定とは設計の自由度をどこまで手放すかの契約です。 Dart・JavaScript・Kotlinは、用途が違うのではなく、破壊する設計レイヤーが根本的に違う。この記事では、その違いをコードや流行ではなく、アーキテクチャの不可逆点から整理します。

 2026年02月09日

Dartの文法は偶然ではない|基礎構文から読み解く設計思想

Dartは「書けば動く」言語ではありません。代わりに「考えずに書くことを許さない」言語です。本記事では文法を並べるのではなく、Dartがどのような失敗を事前に潰そうとしているのかを軸に解説します。ここを理解すれば、Dartの構文は自然に腑に落ちます。

 2026年02月05日

Dartはなぜ「書かされている感」が強いのか──Flutter・Web・Serverに共通する設計拘束の正体

Web Dart 入門としてDartに触れた多くの人が、「書けるが、自分で設計している感じがしない」という感覚を持ちます。サンプル通りに書けば動く、しかし少し構造を変えた瞬間に全体が崩れる。この現象は学習者の理解不足ではなく、Dartという言語が設計段階で強い制約を内包していることに起因します。本記事では、Dartがどのようにコードの形を縛り、なぜその縛りがFlutter・Web・Serverすべてで同じ問題を引き起こすのかを、実装視点で掘り下げます。

 2026年02月03日

Dartを学び始める前に理解しておくべき前提モデルと学習の限界点

「Dart 入門」という言葉は、Dartが初心者でも気軽に扱える言語であるかのような印象を与えますが、実際のDartは、現代的なアプリケーション開発で前提とされるプログラミングモデルを理解していることを前提に設計された言語です。文法自体は比較的素直であっても、状態管理、非同期処理、型による制約といった考え方を理解しないまま学習を進めると、「動くが理由が分からないコード」が増え、小さな変更で全体が破綻する段階に必ず到達します。本記事では、Dart学習で頻発するつまずきを起点に、学習前にどのレベルの理解が求められるのかを、曖昧な励ましや精神論を排して整理します。

 2026年02月02日

Dartとは何か ― 言語仕様・ランタイム・制約条件から見る設計の実像

Dart 入門や Dartとは というキーワードで語られる内容の多くは、表層的な機能説明に留まっています。しかしDartは、流行に合わせて作られた軽量言語ではなく、明確な制約条件を起点に設計された結果として現在の形に落ち着いた言語です。本記事では、Dartを仕様・ランタイム・設計判断の連鎖として捉え、その必然性を整理します。

 2026年02月02日

アプリプログラミングで問われるITリテラシーとは何か──複数の言語が生む思考の断層

ITリテラシーがあるかどうかは、プログラミング言語を知っているかでは決まりません。本質は、なぜアプリプログラミングが複数の言語に分かれているのかを、構造として理解しているかです。この記事では、言語ごとに異なる役割と思考モデルを明確にし、非エンジニアが判断を誤る理由を技術構造から説明します。

 2026年01月30日

アプリプログラミングの深層から設計するアプリエンジニアのキャリア戦略|技術判断を持たない実装者が必ず行き詰まる理由

アプリプログラミングの経験年数が増えても、技術者としての評価が上がらないケースは珍しくありません。その多くは、アプリ開発を「作る仕事」として捉え続けていることに起因します。アプリエンジニアのキャリア戦略を考えるうえで重要なのは、実装スキルではなく、技術的な判断をどこまで担ってきたかです。本記事では、アプリプログラミングの深層にある設計・判断の観点から、キャリア形成の実態を整理します。

 2026年01月27日

パフォーマンス改善が失敗するアプリプログラミングの構造的欠陥

アプリが重くなるとき、表に出るのはスクロールのカクつきや起動遅延だ。しかしユーザーが離脱する原因は、その「見えている遅さ」ではない。アプリプログラミングの内部で、処理順序・責務分離・実行単位が崩れ始めていることに、誰も気づいていない点にある。