システム開発工程(流れ)と注意点を簡単に説明する
システム開発にはどんな工程がある?リリースまでの流れは?経験のないまま、システム開発を任された企業担当者であれば知りたいはずであり、同時に非常に重要なことでもあります。なぜなら、システム開発には工程・手法の異なる複数の開発モデルがあり、担当者が重要な役割を担う開発工程があるからです。理想のシステムを開発・構築するためにも、システム開発工程・流れを把握しておくことが重要。 前回の投稿では、Hachinet がシステム開発工程と開発モデル簡単にご紹介した。この記事では、Hachinet がシステム開発工程と注意事項について説明します。
2021年06月14日
システム開発にはどんな工程がある?リリースまでの流れは?経験のないまま、システム開発を任された企業担当者であれば知りたいはずであり、同時に非常に重要なことでもあります。なぜなら、システム開発には工程・手法の異なる複数の開発モデルがあり、担当者が重要な役割を担う開発工程があるからです。理想のシステムを開発・構築するためにも、システム開発工程・流れを把握しておくことが重要。 前回の投稿では、Hachinet がシステム開発工程と開発モデル簡単にご紹介した。この記事では、Hachinet がシステム開発工程と注意事項について説明します。
システム開発にはどんな工程がある?リリースまでの流れは?経験のないまま、システム開発を任された企業担当者であれば知りたいはずであり、同時に非常に重要なことでもあります。なぜなら、システム開発には工程・手法の異なる複数の開発モデルがあり、担当者が重要な役割を担う開発工程があるからです。理想のシステムを開発・構築するためにも、システム開発工程・流れを把握しておくことが重要。
前回の投稿では、Hachinet がシステム開発工程と開発モデル簡単にご紹介した。この記事では、Hachinet がシステム開発工程と注意事項について説明します。
1. システム開発工程(流れ)の定義
システム開発工程とは、コンピュータを用いた機能(自社サイトやサービスなど)を開発する際に必要なプロセス(流れ)を意味します。
例えば、アプリ開発を開発会社に依頼した際、その会社が順番に取り組むべきことをシステムの開発工程と呼びます。
開発モデル毎に開発工程は異なるものの、開発工程を構成する要素にはある程度の共通点があります。具体的には、顧客の要望を整理することや、システムの設計・プログラミングなどの要素が、システム開発工程には必要です。
2. システム開発工程(流れ)のステップ
システム開発工程には、ハチネットが以下に紹介したい6つの一般的なステップが含まれます。
2.1. プロジェクト調査
プロジェクト調査は、情報システム開発の最初の段階です。 このフェーズの主なタスクは、プロジェクトの要件の解決に備えるために必要な情報を学び収集することです。 プロジェクト調査は 2 つのステップに分かれています。
ステップ1:事前調査と詳細調査
事前調査: プロジェクトと企業に適した情報システムを開発するための前提となる基本的な要素 (組織、文化、特徴、人々など) を調査します。
詳細調査:分析・設計のためのシステムの詳細情報(処理機能、システムへの出入りを許可する情報、制約条件、基本インターフェース、業務)を収集し、システム設計を行います。
ステップ2:対処する必要がある重要な問題を特定する
▲システムにはどのような情報に入力する必要がありますか?
▲表示データと出力データの違いは何ですか?
▲システム内のオブジェクト間の制約はどのように構築されますか?
▲どのソリューションを使用するか? 各ソリューションの実現可能性は?
収集された情報と調査段階で提起された問題から、管理者と専門家は必要な要素を選択して、企業専用の情報システムを形成します。
2.2. システム分析
このステージの目標は、システムの情報および処理機能を定義することです。具体的には、次のとおりです。
▲情報システムの要件を決定する: 主な機能 - 二次機能、現在の法的文書や規制の正確性とコンプライアンスを確保し、処理速度と将来のアップグレード可能性を確保します。
▲BFD(Business Flow Diagram)図を通じて機能階層モデル全体を分析・特定し、BFDモデルからプロセスを通じてDFD(Data Flow Diagram)データフローモデルに構築し続ける各処理セルのレベル 0、1、2 での機能分解のプロセス。
▲データ テーブル分析: システムにはどのデータ フィールド(data field)を含める必要がありますか? 主キー(primary key)と外部キー(foreign key)の決定、およびデータ テーブル間の関係(relationship)と必要なデータ制約(constraint) を定義します。
2.3. システム設計
調査・分析の過程で集めた情報をもとに、システム設計の段階に入ります。 このステージは2つのステップに分かれています
ステップ1: 基本設計(外部設計)
基本設計は、要件定義の工程で決めた内容を基に、主にインターフェース(ユーザーから見える部分)を決定する工程です。プロジェクトの規模にもよりますが、基本設計書は一般的にシステムの機能ごとに作成されます。
各システムを担当するシステム会社のエンジニアが基本設計書を作成し、それぞれの基本設計書を相互にフィードバック・改善しながら完成させていきます。完成した基本設計書はクライアントが確認する資料なので、専門用語や複雑なデータが記載されることは少ないです。
ステップ2: 詳細設計(内部設計)
詳細設計(内部設計)では、基本設計(外部設計)の結果を実際にプログラミングできるように、システム内部に特化した詳細な設計を行います。
▲機能分割
機能分割では、プログラミングやシステムのメンテナンスをしやすくするために、機能をモジュールごとに分割し、各モジュールの機能を明確化します。また、機能間でデータが処理される際の流れ(データフロー)を設計します。データが処理される流れを明確にすることで、設計バグを洗い出せます。
▲物理データ設計
物理データ設計では、ユーザーには見えないシステム内部で使うファイルやデータのやり取りに関する部分の設計を行います。
▲入出力の詳細設計
入出力の詳細設計では、外部設計で決めたインターフェースをプログラミングでどのように実装し、表現するかをさらに細かく設計します。例えば、エラー処理や初期値・デフォルト値の定義、入力データのチェック方法、表示するメッセージなどについても検討します。
内部設計では、「機能仕様書」「データフロー図」「データベース物理設計書」などが作成されます。内容はプログラミング作業を行うメンバーに共有されますが、内部設計でクライアントとの調整を行うことはほとんどありません。
2.4. プログラミング
詳細設計が終わったらいよいよ製造工程です。各開発会社のSEやプログラマーが詳細設計書の内容に基づき、プログラミングを行っていきます。
- データベース管理システム (SQL Server、Oracle、MySQL など) を選択し、システムのデータベースをインストールします。
- システム プログラム モジュール (Microsoft Visual Studio、PHP Designer など) を構築するためのプログラミング ツールを選択します。
- システム インターフェイス 「DevExpress、Dot Net Bar など」 を構築するためのツールを選択します。
ユーザー マニュアル、技術文書、または説明クリップを作成します。
2.5. テスト
2.5.1. 単体テスト
単体テストで各モジュールに不具合がないことを確認したら、次は複数のモジュールを組み合わせたサブシステムに不具合が起きないか、各サブシステムのインターフェースにズレがないか、各サブシステムの連携がうまくいっているかなどの確認をしていきます。
規模の大きいプロジェクトの場合は結合テストを2段階に分け、サブシステム内の連携をチェックする内部結合テストとサブシステム外の連携をチェックする外部結合テストを行うこともあります。
2.5.2. 結合テスト
結合テストで各サブシステムの不具合がないことを確認したら、いよいよシステム全体に不具合がないかの確認をするシステムテストです。すべてのプログラムが要件定義で決めた通りの動きをするかを確認するのはもちろん、アクセス過多時の耐久性や処理速度の速さなどあらゆる角度からテストを行います。
2.5.3. システムテスト(総合テスト)
結合テストで各サブシステムの不具合がないことを確認したら、いよいよシステム全体に不具合がないかの確認をするシステムテストです。すべてのプログラムが要件定義で決めた通りの動きをするかを確認するのはもちろん、アクセス過多時の耐久性や処理速度の速さなどあらゆる角度からテストを行います。
2.5.4. 運用テスト
運用テストとは、システムを納品・リリースする前の最終工程です。クライアントの要望を満たした上で、その機能が正常に稼働するかはもちろん、誤操作しにくい仕様になっているか、もっと操作性が上がらないかなど、実際にユーザーが使う時に起こりうるトラブルや不具合などを想像しながら細かくチェックしていきます。
クライアント側のテスト担当者が実際の業務を想定しながら運用テストを実施することもあります。先ほども述べた通り、運用テストはリリース前の最終テストとなるため、システムのクオリティーに直結する重要な工程といえます。
2.6. システム移行(リリース)、保守、運用
2.6.1. システム移行(リリース)
一般的に、開発したシステムをリリースする時は、旧システムから新システムに移行する工程が必要となります。
このシステム移行の工程は、エンジニアにとって最も緊張感を味わう工程と言っても過言ではありません。その理由は、旧システムの仕様によってあらゆるトラブルが予想されるからです。また、サービスを停止できる時間には限りがあるため、時間制限がある中でシステム移行を行わなければなりません。
新システムにデータを移行しても想定通りの動作をするよう、さまざまな懸念点を考慮しながら移行手順書を作成し、システム移行がスムーズに進むようにしておくことが求められます。
システム移行をする方法としては、旧システムから新システムに一気に切り替える一斉移行という方法と、機能ごとに徐々に切り替えていく順次移行があります。
2.6.2. 保守、運用
リリースしたシステムを問題なく稼働し続けるには保守・運用業務が必要になります。
保守はシステムが滞りなく稼働するようにデータを入力したり、サーバダウンなどのトラブルが発生したときに対応手順書に沿って処理をしたりすることを指します。それに対し運用とは、システムの改修やアップデートなど、システムに変更を加えることを指します。
保守・運用工程はどちらもシステムの安定稼働がミッションとなるので、それぞれの担当者が連携することが大切です。また保守、運用の工程は、社内の情報システム部門が担当することもあれば、外部のシステム会社が担当することもあります。
3. システム開発工程の注意点
システム開発工程では、次のことに注意する必要があります。
3.1. オリエンテーションして解決策を見つけ
▲要件を方向付け、明確にする必要がある: 情報、選択プロセスの要件を見逃さないようにします。 規制、工程、重要な情報、フォームと付随するレポート、必要な最終結果などはすべて、解決策に合意したら変更を避けるために明確にする必要があります。
▲要件を調査し、ソリューション プロバイダーに明確に伝えます。 ソフトウェアで従うのが難しい要件や原則を見つけた場合は、大胆に変更し、工程を簡素化し、必要な手順をソフトウェアに含めます。
▲このステップの重要なポイントは、「重心」を定義する必要がある
マネージャーは焦点を決定する必要があります。
必要なものは何?
なんでしょう?
何を期待します? 現在の仕事に求められる要件は何ですか?
サプライヤーには多くの解決策がありますが、不必要な無駄を避けるために、管理者の要件に最も適切で必要な解決策を選択するようマネージャーに助言する必要もあります。
3.2. システム展開時
▲詳細な作業計画が必要: 詳細な計画とは、合意された作業内容に厳密に従う計画です。
・担当者を明確にする
・実行時間
・規制
・変更がある場合、実行および解決するための一般原則があります
▲計画に固執し、提案されたプロジェクトの原則を厳守する. プロジェクトの実施中は、両者が互いに対話し、計画を固守し、正しい原則を遵守する必要があります。
▲発生した問題は、次のような迅速かつ迅速に報告する必要があります。
・エラーが発生する
・会議の日付を変更する
・人事異動
・その他、合意内容に関する事案
したがって、時間、アナウンサー、受信者、処理者、および結果を報告する人を指定する、共通の通信チャネルが必要です。
▲合理的な解決策を得るために発生する問題について明確に知る
3.3. 一般的な注意事項
▲受信ユニットの場合:
- プロジェクト リーダーは、全体を通して作業を密接にフォローします。
- ソフトウェアの受信は、最も有益な使用のために適切な担当者、適切な仕事、適切なファンクション ルームに割り当てる必要があります。
- 従業員一人ひとりに仕事を割り当て、仕事を明確にし、スムーズに動作するようにします。ソフトウェアはインタラクティブ性が高いため、各部分が密接に影響し合います。
- 問題が発生した場合、迅速かつ効果的な解決策を得るためには、共通の意見に同意する必要があります。
- 受け入れ側のユニットは、すべての有利な条件を作成し、できるだけ早くサプライヤーをサポートして、プロジェクトを完了し、すぐに運用を開始できるようにする必要があります。
▲配備ユニットの場合:
- プロジェクト リーダーは、作業を密接にフォローし、受け入れユニットのプロジェクト リーダーと対話します。
- 導入部門は、システムと顧客の特性を理解し、導入するシステムについて詳細かつ徹底的に協議する必要があります。
- より良い方法がある場合は改善するためのコンサルティングを行いますが、常に顧客の現実から、モデルと投資コストと調和させます。
- 実施の基礎として、現状と明確な解決策を文書化します。
- 潜在的なリスクを理解し、事前に対処し、発生したときに代替ソリューションを用意します。
4. まとめ
今回はシステム開発工程(流れ)と注意点を簡単に説明します。システム開発は、決められた工程に沿って進められます。
料理に例えて考えてみましょう。ホットケーキを作るときには、レシピの通り、まずは粉と卵、牛乳を混ぜますよね。続いて、それらを混ぜたものをフライパンで焼きます。このように、料理にはその手順を示すレシピが存在します。
これと同様に、開発工程とは、システム開発におけるレシピのようなもの。この工程のおかげで、計画通りに、品質を保ちながら、システム開発を進めることができるのです。
オフショア開発をご検討されている方々はぜひ一度ご相談ください。
※以下通り弊社の連絡先
アカウントマネージャー: クアン(日本語・英語対応可)
電話番号: (+84)2462 900 388
お電話でのご相談/お申し込み等、お気軽にご連絡くださいませ。
- オフショア開発
- エンジニア人材派遣
- ラボ開発
- ソフトウェアテスト
電話番号: (+84)2462 900 388
メール: contact@hachinet.com
お電話でのご相談/お申し込み等、お気軽にご連絡くださいませ。
無料見積もりはこちらから
Tags
ご質問がある場合、またはハチネットに協力する場合
こちらに情報を残してください。折り返しご連絡いたします。
関連記事
情報技術分野における人工知能の応用
デジタル化の時代において、人工知能(AI)は、さまざまなプロセスを改善し、自動化することで、多くの分野、特に情報技術(IT)分野において飛躍的な効果をもたらしています。単なる技術ツールを超えて、AIはエンジニア、企業、個人ユーザーが情報を利用・活用する方法に大きな変革をもたらしています。 この記事では、IT分野におけるAIの応用について、各側面を詳しく分析し、AIがもたらす変化と、その影響について掘り下げて解説します。
2024年の中国IT市場とベトナムIT企業のチャンス
2024年、中国の情報技術(IT)産業は急速な発展を続けており、先進的な技術分野が台頭し、多くの企業に新たなトレンドやチャンスを提供しています。同時に、ベトナムも世界的に注目を集める技術拠点として浮上し、中国のIT企業との協力機会がますます広がっています。この記事では、中国の2024年のIT市場の状況を分析し、ベトナムのIT人材やベトナムのITエンジニアが活躍できる協力の可能性を探ります。
日本企業のEORサービス利用の理由
グローバル化が進むビジネス環境の中で、多くの日本企業が国際的な人材リソースを最適化し、規模を拡大するための解決策を模索しています。その中で、効果的な戦略の一つがEmployer of Record (EOR) サービスの利用です。このサービスは、新しい市場で迅速にプレゼンスを確立するだけでなく、他国での人材管理に関する法的リスクやコストを最小限に抑えることができます。それでは、なぜ日本企業がEORサービスの利用を検討すべきなのでしょうか?このソリューションがもたらすメリットについて詳しく見ていきましょう。
企業がEORサービスを利用すべきタイミング
近年、グローバル化が進展する中で、多くの企業が海外市場への進出を目指しています。特に、ベトナムなどの新興市場では、質の高い人材を安価に確保できることから、多くの企業が注目しています。しかし、異国での事業展開には様々な課題が伴います。特に、現地の法令遵守や人事管理の複雑さは、企業にとって大きな負担となります。このような状況下で、雇用代行 (EOR) サービスは、企業にとって非常に有効な解決策となります。本記事では、企業がEORサービスを利用すべき具体的なタイミングとその利点について探っていきます。
IT業界でおすすめの人材派遣ベトナム会社4選【2023年最新版】
こんにちは、皆さん!IT業界で最新の人材派遣会社をお探しの方におすすめのベトナム会社をご紹介します。ベトナムは、多くの優秀なIT人材が育成されており、コストパフォーマンスが高く、日本企業にとっても魅力的な市場です。そこで、2023年最新版のおすすめの人材派遣ベトナム会社4選をご紹介します。
ITサービスにおけるボディショッピングとは?
ボディショッピングとは、情報技術サービスにおける人材派遣の一形態であり、企業が必要とする技術者を外部の派遣会社から借り入れることを指します。この記事では、ボディショッピングについて詳しく説明し、そのメリットとデメリットについても取り上げます。