×

APサーバーの構築と設定の基本|初心者でも失敗しないステップバイステップガイド

現代のWebシステムにおいて、ユーザーの操作に応じて処理を行う「APサーバー(アプリケーションサーバー)」は、なくてはならない存在です。特にJavaベースのシステム開発や業務アプリケーションにおいては、TomcatやWildFlyなどのAPサーバーを適切に構築・設定することが、システム全体のパフォーマンスや信頼性に直結します。本記事では、初心者にもわかりやすく、APサーバーの基本から構築手順、設定のポイント、運用のコツまでを、実践的かつ丁寧に解説していきます。

 2025年08月22日

現代のWebシステムにおいて、ユーザーの操作に応じて処理を行う「APサーバー(アプリケーションサーバー)」は、なくてはならない存在です。特にJavaベースのシステム開発や業務アプリケーションにおいては、TomcatやWildFlyなどのAPサーバーを適切に構築・設定することが、システム全体のパフォーマンスや信頼性に直結します。本記事では、初心者にもわかりやすく、APサーバーの基本から構築手順、設定のポイント、運用のコツまでを、実践的かつ丁寧に解説していきます。

1. APサーバーとは?初心者向けにわかりやすく解説

APサーバー(アプリケーションサーバー)」と聞くと、なんだか難しそうに感じるかもしれません。でも、実はとてもシンプルです。

 

APサーバーは、ユーザーのリクエストに応じて「業務ロジック」を実行し、その結果を返す役割を持ったサーバーです。

例えば、ショッピングサイトで「商品をカートに入れる」ボタンを押したとき、その処理を裏で担当しているのがAPサーバーです。

 

2. よく使われるAPサーバーの種類

実際の現場では、以下のAPサーバーがよく使われています。

・Apache TomcatJavaベースのWebアプリに最も多く使われている。軽量でシンプル。

・WildFly(旧JBoss):エンタープライズ向け。柔軟な機能と拡張性が特徴。

・WebLogic(Oracle):大規模業務システムに向いており、信頼性とサポートが魅力。

これらは用途や予算、スキルに応じて選ばれますが、初めて構築するならTomcatがおすすめです。

 

3. APサーバー構築に必要な事前準備

いきなり構築を始める前に、以下の準備をしておくとスムーズです。

・OSの選定(Linux推奨)

・JDKのインストール(TomcatなどはJava必須)

・ポート番号やファイアウォールの確認

・管理ユーザーの作成(セキュリティの観点から)

 

4. 実践編:Tomcatのインストールと初期設定

JDKのインストール(Ubuntuの場合)

 

Tomcatのダウンロードと展開

 

起動してみる



ブラウザで  http://localhost:8080  にアクセスしてTomcatの画面が表示されれば成功です!

 

5. 設定ファイルの見方と変更ポイント

Tomcatの主な設定ファイルは以下の通り、

server.xmlポート設定、サービス構成など

web.xmlデプロイ設定、タイムアウトなど

context.xmlデータベース接続などの設定

設定変更後はTomcatを再起動して反映させます。

 

6. セキュリティ設定の基本

・管理画面へのアクセス制限(tomcat-users.xml

・デフォルトアカウントの削除

・SSL証明書の導入(HTTPS化)

セキュリティの手抜きは致命的なリスクにつながるので、最初の段階で必ず設定しましょう。

 

7. ログ・パフォーマンスの管理方法

logs/catalina.out を定期的に確認・ローテーション設定

top, htop, vmstat などでリソース監視

・PrometheusやGrafanaと連携すれば、より視覚的にパフォーマンス分析可能

 

8. デプロイ・CI/CDとの連携に向けて

JenkinsやGitHub Actionsを使えば、アプリのビルド・テスト・デプロイを自動化できます。

TomcatはWARファイルの配置でデプロイできるので、CI/CDパイプラインとの相性も抜群です。

 

APサーバーの構築と設定は、最初は少しハードルが高く感じるかもしれませんが、基本を押さえてステップごとに実践すれば、決して難しいものではありません。Tomcatのような軽量で扱いやすいAPサーバーから始めることで、インフラやデプロイの基礎力も自然と身につきます。今後のWebアプリ開発やDevOpsを見据えて、APサーバーに関する知識とスキルをこの機会にしっかりと磨いておきましょう。

いずれかのサービスについてアドバイスが必要な場合は、お問い合わせください。
  • オフショア開発
  • エンジニア人材派遣
  • ラボ開発
  • ソフトウェアテスト
※以下通り弊社の連絡先
電話番号: (+84)2462 900 388
メール: contact@hachinet.com
お電話でのご相談/お申し込み等、お気軽にご連絡くださいませ。
無料見積もりはこちらから

Tags

ご質問がある場合、またはハチネットに協力する場合
こちらに情報を残してください。折り返しご連絡いたします。

 Message is sending ...

関連記事

 2026年02月05日

Dartはなぜ「書かされている感」が強いのか──Flutter・Web・Serverに共通する設計拘束の正体

Web Dart 入門としてDartに触れた多くの人が、「書けるが、自分で設計している感じがしない」という感覚を持ちます。サンプル通りに書けば動く、しかし少し構造を変えた瞬間に全体が崩れる。この現象は学習者の理解不足ではなく、Dartという言語が設計段階で強い制約を内包していることに起因します。本記事では、Dartがどのようにコードの形を縛り、なぜその縛りがFlutter・Web・Serverすべてで同じ問題を引き起こすのかを、実装視点で掘り下げます。

 2026年02月03日

Dartを学び始める前に理解しておくべき前提モデルと学習の限界点

「Dart 入門」という言葉は、Dartが初心者でも気軽に扱える言語であるかのような印象を与えますが、実際のDartは、現代的なアプリケーション開発で前提とされるプログラミングモデルを理解していることを前提に設計された言語です。文法自体は比較的素直であっても、状態管理、非同期処理、型による制約といった考え方を理解しないまま学習を進めると、「動くが理由が分からないコード」が増え、小さな変更で全体が破綻する段階に必ず到達します。本記事では、Dart学習で頻発するつまずきを起点に、学習前にどのレベルの理解が求められるのかを、曖昧な励ましや精神論を排して整理します。

 2026年02月02日

Dartとは何か ― 言語仕様・ランタイム・制約条件から見る設計の実像

Dart 入門や Dartとは というキーワードで語られる内容の多くは、表層的な機能説明に留まっています。しかしDartは、流行に合わせて作られた軽量言語ではなく、明確な制約条件を起点に設計された結果として現在の形に落ち着いた言語です。本記事では、Dartを仕様・ランタイム・設計判断の連鎖として捉え、その必然性を整理します。

 2026年02月02日

アプリプログラミングで問われるITリテラシーとは何か──複数の言語が生む思考の断層

ITリテラシーがあるかどうかは、プログラミング言語を知っているかでは決まりません。本質は、なぜアプリプログラミングが複数の言語に分かれているのかを、構造として理解しているかです。この記事では、言語ごとに異なる役割と思考モデルを明確にし、非エンジニアが判断を誤る理由を技術構造から説明します。

 2026年01月30日

アプリプログラミングの深層から設計するアプリエンジニアのキャリア戦略|技術判断を持たない実装者が必ず行き詰まる理由

アプリプログラミングの経験年数が増えても、技術者としての評価が上がらないケースは珍しくありません。その多くは、アプリ開発を「作る仕事」として捉え続けていることに起因します。アプリエンジニアのキャリア戦略を考えるうえで重要なのは、実装スキルではなく、技術的な判断をどこまで担ってきたかです。本記事では、アプリプログラミングの深層にある設計・判断の観点から、キャリア形成の実態を整理します。

 2026年01月27日

パフォーマンス改善が失敗するアプリプログラミングの構造的欠陥

アプリが重くなるとき、表に出るのはスクロールのカクつきや起動遅延だ。しかしユーザーが離脱する原因は、その「見えている遅さ」ではない。アプリプログラミングの内部で、処理順序・責務分離・実行単位が崩れ始めていることに、誰も気づいていない点にある。

 2026年01月26日

リリース前に失敗は確定していた──アプリプログラミング現場で実際に破綻した5つの判断

アプリプログラミングの失敗は、実装が始まってから起きるものではありません。実際には、設計初期に下した数個の判断によって、後工程の選択肢が静かに消えていきます。本記事では、開発中は一見順調に見えたにもかかわらず、運用段階で破綻した事例をもとに、「どの判断が不可逆だったのか」を構造として整理します。

 2026年01月25日

アプリプログラミングの技術選定を構造で考える:iOS・Android・Flutter・React Nativeと言語の違い

アプリプログラミングの技術選定は、フレームワーク名だけを見ても判断できません。その背後には必ず「どの言語で書き、どこで実行され、何に依存しているか」という構造があります。本記事では、iOS、Android、Flutter、React Nativeに加え、関連するプログラミング言語にも触れながら、技術同士のつながりを整理します。

 2026年01月22日

生成AIはアプリプログラミングをどこまで変えたのか― Webアプリとモバイルアプリで異なるChatGPT・Copilotの実効性

生成AIがアプリ プログラミングに与えた影響は、Webとモバイルで同じではありません。「生成AIで開発が速くなった」という一言では片付けられない差が、実装工程・設計工程の随所に現れています。本記事では、アプリプログラミングを工程単位で分解した上で、ChatGPTやCopilotがWebアプリとモバイルアプリでどのように効き方を変えるのかを、現場エンジニアの視点で整理します。

 2026年01月20日

AI時代のアプリプログラミング──日本向け開発現場でのSwiftとFlutterの使い分け

AIの進化によって、アプリプログラミングの実装速度は大きく向上しました。SwiftやDartのコード生成、UIサンプルの自動作成により、短期間で動作するアプリを作ること自体は難しくありません。しかし、日本向けのアプリ開発現場では、「どの言語で作るか」よりも、「どの条件でその言語を選ぶか」が、これまで以上に重要になっています。本記事では、AI時代のアプリプログラミングにおいて、SwiftとFlutterをどのような基準で使い分けているのかを、現場視点で整理します。

 2026年01月18日

クラウド前提のJava開発でSpringが「設計標準」になった技術的必然

Springとは何かという問いは、もはや技術用語の定義ではなく、設計思想をどう捉えるかという話になっています。クラウド、コンテナ、CI/CDが前提となった現在、Javaで業務システムを構築する場合、Springは選択肢の一つというより、設計基準そのものとして扱われることが多くなりました。本記事では、その理由を機能ではなく構造の観点から掘り下げます。