Ruby on Railsとは何か?基礎知識からサービス例まで解説
プログラミングに使われる言語は、優れたフレームワークが開発されることで、言語そのものの人気が高まるケースも少なくありません。 中でも、Rubyのシステム開発を支える「Ruby on Rails」は、Rubyの人気に大きく貢献したフレームワークのひとつです。 ここでは、Ruby on Railsの基礎知識や特徴などについて解説いたします。
2020年10月08日
プログラミングに使われる言語は、優れたフレームワークが開発されることで、言語そのものの人気が高まるケースも少なくありません。 中でも、Rubyのシステム開発を支える「Ruby on Rails」は、Rubyの人気に大きく貢献したフレームワークのひとつです。 ここでは、Ruby on Railsの基礎知識や特徴などについて解説いたします。
プログラミングに使われる言語は、優れたフレームワークが開発されることで、言語そのものの人気が高まるケースも少なくありません。
中でも、Rubyのシステム開発を支える「Ruby on Rails」は、Rubyの人気に大きく貢献したフレームワークのひとつです。
ここでは、Ruby on Railsの基礎知識や特徴などについて解説いたします。
目次
・そもそもフレームワークとは?
・Ruby on Railsの概要
・MVCモデルとは?
・GEMとは?
・Webサイト制作
・ショッピングサイト(ECサイト)
・SNSやマッチングサービス等のWebサービス
・スクレイピング
・業務システム
・スマホアプリやゲーム
・機械学習や人工知能開発
・初心者でも習得やすい
・コードが素早く書ける
・応用が効く
・仕事を獲得しやすい
Ruby on Railsとは?
そもそもフレームワークとは?
Ruby on Railsは、Rubyのフレームワークとして有名です。しかし、そもそもフレームワークって何?という方のために、ここで簡単に解説します。
フレームワークは簡単に言うと、開発を簡単に、よりスピーディーに行うための道具です。カレー作りに例えると非常にわかりやすく、理解しやすいでしょう。

上記の図のように、市販の固形ルーがあれば時間も短縮され、効率的にカレーを作ることができます。固形ルーがあると、料理初心者でも簡単にカレーが作れますよね。逆に、市販の固形ルーがないとスパイスの調合からカレーを作り始めないといけないので、時間もかかりますし、料理初心者にはハードルが高い料理になってしまいます。
このようにフレームワークとは、誰でもある程度の質が維持できて、時間を短縮するためにあるものなのです。
Ruby on Railsの概要
先ほど、フレームワークの解説をしましたが、Ruby on RailsとはRubyのフレームワークです。つまり、Ruby on Railsが先ほどの市販の固形ルーの役割を果たしてくれるというわけです。そのためRuby on Railsは使いやすく、開発が効率的に進むように作られています。
Ruby on Railsは特に、ベンチャー企業に人気の技術となっています。最近ではSNSやマッチングサービスだけでなく、オンラインのゲーム開発、業務システムなどにも用いられており、様々な場所で利用されています。応用範囲が広く万能なフレームワークと言えるでしょう。
MVCモデルとは?

Ruby on Railsは、設計にMVCモデルというモデルを採用しています。
MVCとは、Model(モデル)・View(ビュー)・Controller(コントローラー)の略称です。MVCでは、アプリケーションを下記のように役割ごとに分割して作り上げていきます。
・Model→データを生成
・View→見た目(画面)を作成
・Controller→ユーザー要求に応じて、モデルやビューの連携を行う
分割することにより開発を効率的に進められるだけではなく、コードの再利用も行いやすくなります。
Gemとは?
GemとはRubyのライブラリのことです。Rubyで書かれた様々なプログラムがパッケージ化されており、自分で1からコードを書くことなく機能を実装できるので開発効率が向上できます。
例えば、下記のようなgemがあります。
・ユーザー登録機能
・ログイン認証機能
・定数/設定値管理
・フォロー機能
また、Gemという言葉はパッケージ管理システムであるRubyGemsを指して呼ばれることもあります。パッケージ管理システムでは、Gemパッケージのインストール・アンインストール等の操作を行います。
最近ではbundlerというパッケージ管理ツールを行うことが多く、ほとんどの場合Gemという言葉はRubyのパッケージを指すと思って良いでしょう。
Ruby on Railsでできること
では、Ruby on Railsを学習したらどんなものが作れるのか見ていきましょう。
WEBサイト制作
ブログやオウンドメディアでもよく使われており、改善速度が早い現場ほどRuby on Railsを使う印象があります。Ruby on Rails自体はWeb系に強い言語なので、一番力を発揮できる領域ですね。
Ruby on Railsはスクリプト言語ということもあり、エラーが見つけやすい利点があるので、その点を考えてもWeb領域には特に適しています。
ショッピングサイト(ECサイト)
ECサイトにもRuby on Railsはよく使われています。会員サービスにするためのログイン機能などを簡単に実装できる点などが、採用されている理由に挙げられますね。
こちらも特にスタートアップ界隈でよくRuby on Railsが使われているので、速度感をもった開発に引っ張りだこの印象ですね。
SNSやマッチングサービスなどのWebサービス
Ruby on Railsを利用することで、SNSやマッチングサービスなどのWEBアプリケーションが作成できます。特に自社サービスを行っている会社や、スタートアップ企業で使われていることが多い技術です。
初心者でも比較的簡単に実装が可能なのと、簡単なわりにかなりしっかりしたアプリが作れるため、それだけRuby on RailsはWebサービスに優れたフレームワークと言えるでしょう。
スクレイピング
Ruby on Railsには「スクレイピング」という技術があります。スクレイピングは、Web上から情報を自動で取ってきて、その情報を加工して新たな情報を作り出すことです。
スクレイピングの活用例としては、様々なニュースサイトから見出しの情報だけを取り出して一覧にしたり、商品のデータを集めて価格表を生成したりするといったものが挙げられます。このスクレイピングの技術は、マーケティング的な視点で見ると価値が高く、今まで手動で行っていたデータ収集が一気に時間短縮できる革命的な技術でもあります。
業務システム
最近では社内システム(例えば出欠管理システムなど)をはじめとする、業務システムにも使用されるようになってきました。Ruby on Railsは開発速度が早いため、会社独自の柔軟な機能追加を行えます。
Ruby on Railsでできないこと
スマホアプリやゲーム
Ruby on Railsは「スマホアプリの開発やゲーム開発」にも用いられます。Ruby on Railsのコードをスマホ用に変換するRuby Motionというツールなども存在し、最近ではスマホのソーシャルゲームを作成する時にも用いられています。
しかし、基本的にはRuby on RailsはWeb系に強い言語ということで、ゲーム開発であればC#、スマホアプリ開発であればSwiftやJavaという主要言語があるため、それらの言語と比較すると見劣りしてしまいます。
機械学習・人工知能開発
Ruby on Railsでは、機械学習や人工知能開発はおすすめできません。RubyのライブラリでPyCallというものがありますが、ほとんど使っている人がおらず実用性も極めて低いです。使っている人がいないということは、参照できる情報もコミュニティーも少ないということになるので、極めて学習が難しいのもの難点の1つ。
さらに需要もないので、機械学習ができるツールの開発がされることもない可能性が高く、将来的に普及してくる可能性もかなり低いと言わざるを得ない状況です。
Ruby on Railsを使うメリットとは?
何故開発でRuby on Railsを使うのか、その理由についてもう少し詳しく解説していきます。
初心者でも習得しやすい
Rubyという言語は書きやすく、プログラムの処理を覚えることに適しています。さらに、Ruby(Ruby on Rails)は日本語で使い方を解説している記事が比較的多いため、メジャーな機能は調べながらすぐに作れます。
Ruby on Railsは、初心者でも短期間で効率的に本格的なWEBアプリケーションなどが作成できるような、初心者でも学びやすいフレームワークなんです。
コードが素早く書ける
Ruby on Railsは、これからスピード感をもって開発することが必要になるスタートアップの企業を中心に採用されることが多いフレームワークです。その理由には、主に以下の2つのメリットが挙げられます。
・Rubyで書くよりも格段に少ないコード量で書くことができる
・Ruby on RailsはRubyよりも細かく書き方にルールが決まっており、その書き方通りに書いていくことで簡単にアプリケーションが作れる
上記の理由から、ここ最近でさらに急成長をしている企業が使っている言語がRuby on Railsということは少なくありません。実際にRuby on Railsが使われているサービスを見てみてください。きっと知っている企業があるはずです。
Ruby on Railsが使われている既存のサービスを見てみたい方はこちら
応用が効く
開発にかかる時間が短いので、サービスの成長に柔軟に対応が可能です。特に経営判断の早いスタートアップでも、すぐに機能などの変更対応ができます。
対応の際に参考にするソースとしてプログラマの情報共有サイトQiita(キータ)で「Ruby on Rails」で検索をかけたところ、3642件(2017年8月23日現在)、「Rails」で検索の際には15298件の記事数が確認できました。また、他のサービスであるエンジニアのQ&Aプラットフォームのteratail(テラテイル)で、同じように検索をかけたところ「Ruby on Rails」では3285件、「Rails」では、5272件の質問数が確認できました。
これらは先にサービスを開発した方が残してくれているログなので、それを参考に応用可能。Ruby on Railsが応用が効く理由の一つとなっています。
その他に、便利なライブラリ(他の人が作ったプログラムのパッケージ)もたくさんあるので、会員機能から画像のアップロード機能まで、通常のWEBサービスで使われる機能であれば全て対応可能です。
仕事を獲得しやすい
Ruby(Ruby on Rails)はスタートアップが盛んなアメリカのシリコンバレーで特に人気ですが、日本でも案件が増えており、単価も上がってきています。以前はそうでもありませんでしたが、最近は業務システムなどのBtoBの案件もRuby on Railsで増えてきています。
また、フリーランス案件を扱うエンジニアと企業のマッチングサイト「ポテパン」でも以下のことが述べられていました。
"Rubyの案件は多くありますが、そのほとんどがRuby on Railsを使用した案件になります。
そのため、Ruby on Railsを使用した経験がないとRubyの高単価の恩恵を受けることはほぼできません。ソーシャルゲームやECサイトなどを筆頭にWebサービスはRuby on Railsで作られる事が多くなった昨今。
Rubyの経験を積むなら、必ずと言っていいほどRuby on Railsを触れる環境に行くといいでしょう。"
Ruby on Railsエンジニアは今後益々求められる人材になるでしょう。
Ruby on Railsを使うたったデメリットとは?
Ruby on Railsのたった一つのデメリットは、コードの内容が抽象化(簡略化)されすぎて、応用的な開発やライブラリーなどの拡張機能の組み合わせによるエラーの原因が特定しにくいこと。エラーが出た時の対処が難しいデメリットはあります。
Ruby on Railsは確かにコード量は少なくなりますが、スピーディーな開発が可能な分、規則性が少なく自由度が高すぎるので、あとあとになって不具合が生まれることもあります。コードなどの管理をしっかりと行う担当者がおらず、開発現場に任せっきりだといろいろ進まないことも起こり得ますね。
Ruby on Railsのサービス例とは?
具体的にどんなものがRuby on Railsで作成されているのか、見ていきましょう。
Cookpad

引用元:Cookpad公式サイト https://cookpad.com/
レシピ共有サイトで有名な「Cookpad」はRuby on Railsで作られています。
CrowdWorks

引用元:Crowdworks公式サイト https://crowdworks.jp/
WEB上でさまざまな仕事を獲得できる、クラウドソーシングサービスの大手「CrowdWorks」でもRuby on Railsが採用されています。
freee

引用元:freee公式サイト https://www.freee.co.jp/
WEBで会計帳簿が付けられる「freee」は、特にフリーランスの方や個人事業主の方に人気のサービスです。
Airbnb

引用元:Airbnb https://www.airbnb.jp/
宿泊予約サービスで有名な「Airbnb」も、Ruby on railsで開発されています。
Hulu

引用元:Hulu https://www.happyon.jp/
動画視聴サイトの「Hulu」も、Ruby on railsで開発されています。
Progate

引用元:Progate https://prog-8.com/
初心者向けプログラミング学習サイトの「Progate」も、Ruby on railsで開発されています。
Udemy

引用元:Udemy https://www.udemy.com/ja/
世界最大規模のオンライン学習プラットフォームの「Udemy」も、Ruby on railsで開発されています。
TABI LABO

引用元:TABI LABO https://tabi-labo.com/
カルチャーからライフスタイル、テクノロジーなど幅広いカテゴリーを扱っている情報サイトの「TABI LABO」もRuby on railsで開発されています。
まとめ
Ruby on Railsの概要についてご理解いただけたでしょうか?
「Ruby on Rails」を自社サービスや課題解決のソリューションとして活用したいとご検討されている方はぜひ一度ご相談ください。
※以下通り弊社の連絡先
アカウントマネージャー: クアン(日本語・英語対応可)
電話番号: (+84)2462 900 388
メール: konnichiwa@hachinet.jp
お電話でのご相談/お申し込み等、お気軽にご連絡くださいませ。
- オフショア開発
- エンジニア人材派遣
- ラボ開発
- ソフトウェアテスト
電話番号: (+84)2462 900 388
メール: contact@hachinet.com
お電話でのご相談/お申し込み等、お気軽にご連絡くださいませ。
無料見積もりはこちらから
Tags
ご質問がある場合、またはハチネットに協力する場合
こちらに情報を残してください。折り返しご連絡いたします。
関連記事
Androidゲーマー向けパフォーマンス最適化ガイド|安定動作とFPS向上の実践方法
Androidにおけるゲームパフォーマンスは、単純なスペック比較では評価できません。実際の体験は、CPU・GPU・メモリ・サーマル制御・ネットワークといった複数の要素が相互に影響することで決まります。特に近年のモバイルゲームは描画負荷と通信負荷の両方が高く、適切な最適化を行わない場合、本来の性能を維持できません。本記事では、Androidのゲームパフォーマンスを改善するための具体的な手法を、「測定」「設定」「運用」の観点から体系的に整理し、実践可能な形で解説します。
海外旅行でも迷わない!Androidで旅をもっと快適&安心にする必携ツール
海外旅行は、新しい文化や景色に出会える一方で、言語や通信、移動手段など、日常とは異なる環境に直面します。そんなとき、Androidスマートフォンは単なるデバイスではなく、「旅を支えるインフラ」として機能します。本記事では、海外でも安心して行動するために役立つAndroidツールを、実際の利用シーンに沿って紹介します。事前準備から現地での活用まで、一連の流れをイメージしながら読み進めてください。
MiXplorer活用術 ― 「ファイル管理めんどくさい」を一気に解決する最強ツール
スマートフォンを使い続けていると、写真や動画、ダウンロードファイルが知らないうちに増え続け、「どこに何があるのか分からない」という状態になりがちです。整理しようと思っても後回しになり、いざ必要なときに見つからず、無駄な時間とストレスが積み重なっていきます。こうした“地味だけど確実に効いてくる不便さ”を解消してくれるのがMiXplorerです。単なるファイル管理アプリではなく、探す・整える・操作するという一連の流れをスムーズにし、スマートフォンの使い勝手そのものを底上げしてくれる存在です。
音量・ロックのクイックメニューカスタム ― 毎日の操作を1秒短縮する最強時短テクニック
スマートフォンを使っていると、「音量を変える」「画面をロックする」といった操作を1日に何度も繰り返していませんか。これらは一つひとつは小さな操作ですが、回数が増えるほど無駄な時間として積み重なっていきます。設定画面を開いて操作する、ボタンを何度も押す――こうした“当たり前の手間”を減らすだけで、スマホの使いやすさは大きく変わります。本記事では、Android のクイックメニューをカスタマイズし、日常操作を最小限にする方法を実践的に解説します。
Taskerで日常タスクを完全自動化 ― 手動操作ゼロでスマートな生活を実現する方法
毎日スマートフォンを使う中で、「同じ操作を何度も繰り返している」と感じたことはありませんか。Wi-Fi のオンオフ、通知の確認、アプリの起動など、一つひとつは小さな作業でも、積み重なると大きな時間ロスになります。こうした“面倒くさい日常タスク”を自動化できるのがTaskerです。本記事では、初心者でも実践できる Taskerの基本から応用までを解説し、日常をよりスマートにする方法を紹介します。
Java Backend × Frontend 開発者が陥る「死のセキュリティ落とし穴」とその回避策
現代のWeb開発では、ReactやNext.jsといったフロントエンドとSpring BootなどのJavaバックエンドを分離した構成が一般的となっていますが、この構造は単なる技術的な分割ではなく、「信頼境界(Trust Boundary)」の再定義を要求します。特に重要なのは、フロントエンドは常に非信頼領域であるという前提であり、この前提を誤ると認証、通信、データ処理のすべてにおいて致命的な脆弱性が生まれます。本稿では、この前提を起点として、各レイヤーに潜む代表的なセキュリティリスクをアーキテクチャ視点で整理し、それぞれがどのように連鎖し、どのように防ぐべきかを体系的に解説します。
Javaで実現するMicro-Frontend設計:フロントとバックエンドの境界を再定義する実践ガイド
Micro-Frontendは、従来のモノリシックなフロントエンドの限界を突破するための設計思想であり、フロントエンドをビジネスドメイン単位で分割し、独立したチームがそれぞれ開発・デプロイできるようにするアプローチです。これにより、開発スピードと組織スケーラビリティは飛躍的に向上しますが、その一方でシステム全体の統制や整合性を維持する難易度は格段に上がります。この複雑な構成の中で、Javaは単なるバックエンドではなく、分散したフロントエンドを束ねる「アーキテクチャの中核」として機能します。本記事では、Micro-Frontend時代におけるJavaの役割と設計戦略を、実務レベルで具体的に解説します。



