ベトナムのおすすめアウトソーシング企業8選|日本企業に最適なITパートナー
近年、日本企業の間でIT人材不足やDX推進の課題が深刻化する中、ベトナムを中心とした海外アウトソーシングが注目を集めています。特にベトナムは、高い技術力とリーズナブルなコスト、日本語対応が可能な人材の多さ、そして日本文化への理解の深さから、多くの日本企業にとって理想的なオフショア開発先とされています。本記事では、ベトナムで信頼できるITアウトソーシング企業を8社厳選し、それぞれの特徴や選び方のポイントを詳しくご紹介します。
2025年05月12日

近年、日本企業の間でIT人材不足やDX推進の課題が深刻化する中、ベトナムを中心とした海外アウトソーシングが注目を集めています。特にベトナムは、高い技術力とリーズナブルなコスト、日本語対応が可能な人材の多さ、そして日本文化への理解の深さから、多くの日本企業にとって理想的なオフショア開発先とされています。本記事では、ベトナムで信頼できるITアウトソーシング企業を8社厳選し、それぞれの特徴や選び方のポイントを詳しくご紹介します。
1.ベトナムでアウトソーシングするべきの理由
圧倒的なコストパフォーマンス
若くて優秀なIT人材が豊富
日本語対応と日本文化への理解
地理的・文化的な親和性
政治・経済の安定性
2.アウトソーシング会社を選ぶ際の注意点
日本語対応力とコミュニケーション能力
過去の実績と業界経験
セキュリティ・情報管理体制の確認
開発モデルの柔軟性(ラボ型・請負型など)
価格だけにとらわれず「総合的なコストパフォーマンス」で判断
3.ベトナムのおすすめアウトソーシング会社トップ8
FPT Software
TMA Solutions
CO-WELL Asia
VTI Group
CMC Global
Orient Software
Rikkeisoft
Hachinet
1.ベトナムでアウトソーシングするべきの理由
ベトナムは今や「アジアのITハブ」として注目を集めています。多くの日本企業がITアウトソーシング先として中国やインドに代わる新たな選択肢としてベトナムを採用しています。では、なぜベトナムがこれほどまでに注目されているのでしょうか?以下にその理由を詳しくご紹介します。
圧倒的なコストパフォーマンス
ベトナムの人件費は、日本と比べて約1/3〜1/5程度と非常に低く抑えられています。例えば、日本で年収600万円のエンジニアと同等のスキルを持つベトナム人エンジニアを150万〜200万円で雇用可能なケースもあります。また、オフショア開発に必要なインフラ(高速インターネット、クラウド環境、セキュリティ体制)も整っており、低コストかつ高品質な開発が可能です。
若くて優秀なIT人材が豊富
ベトナムは人口約1億人、そのうち65%以上が35歳未満という若い国です。国全体でIT教育に力を入れており、年間5万人以上のITエンジニアが大学・専門学校から輩出されています。
また、国際的なIT資格(AWS, Azure, Oracle, Javaなど)を保有するベトナム人材も増えており、最新技術に対するキャッチアップ力が非常に高いです。
日本語対応と日本文化への理解
ベトナムは日本との関係が良好で、日本語学習者数は世界トップ5に入るレベルです。多くのアウトソーシング企業では日本語対応が可能なブリッジSE(BrSE)を配置し、日本企業とのスムーズな連携を実現しています。
さらに、日本企業に勤めた経験のあるスタッフや、日本式マネジメント・品質基準を理解しているチームも多く、報連相の文化にも適応しています。
地理的・文化的な親和性
・時差は日本とわずか2時間(または0時間、夏時間なし):リアルタイムのやり取りがしやすい
・フライト時間:約5〜6時間でアクセス可能
・宗教・習慣:日本と比較的近く、ビジネス上の価値観が似ている
これらにより、日本企業が感じがちな「海外との距離感」を感じにくく、長期的なパートナーシップを築きやすい土壌が整っています。
政治・経済の安定性
ベトナムは近年、政治的にも経済的にも安定しており、政府もIT産業を重点分野として支援しています。外国投資にも積極的で、日本企業向けの優遇政策も展開されています。これにより、長期的かつ安心してアウトソーシング契約を結ぶことが可能です。
2.アウトソーシング会社を選ぶ際の注意点
日本語対応力とコミュニケーション能力
オフショア開発において最も多い課題は「意思疎通のズレ」です。日本語が通じるかどうかだけでなく、報連相(報告・連絡・相談)の文化が根付いているかが重要です。特に、BrSE(ブリッジSE)の質と人数はプロジェクトの成否を左右します。プロジェクトマネージャーやSEが日本語で円滑にやり取りできるか、事前に確認しましょう。
過去の実績と業界経験
開発実績のある業界・プロジェクトの種類をチェックすることも大切です。例えば、製造業向けシステムやECサイト構築、Fintechや医療など、自社業界と類似する経験を持つ企業を選ぶことで、要件定義の段階からスムーズに進行できます。
可能であれば、ポートフォリオや日本企業との過去事例を提示してもらいましょう。
セキュリティ・情報管理体制の確認
開発委託には、機密性の高いデータや顧客情報の取り扱いが含まれることも多くあります。ベンダー側がどのようなセキュリティ対策(ISO認証、VPN使用、アクセス権限管理等)を行っているか確認しましょう。
また、開発環境の分離やソースコードの所有権など、契約前に明確化しておくことが重要です。
開発モデルの柔軟性(ラボ型・請負型など)
ベンダーによっては、短期プロジェクトに強い企業、長期ラボ型開発に適した企業など、それぞれ得意分野が異なります。自社の開発スタイルに合ったモデル(ラボ型開発、プロジェクト型開発、スタッフ増員型など)を柔軟に提供できるかを確認しましょう。
プロトタイプ開発や段階的リリース(アジャイル開発)への対応力も、特に重要なポイントです。
価格だけにとらわれず「総合的なコストパフォーマンス」で判断
「価格が安い」という理由だけで選んでしまうと、品質の低下や納期遅延、手戻りコストが発生するリスクがあります。単価だけでなく、管理工数・品質保証・保守サポートを含めた総合的なコストパフォーマンスで判断するのが賢明です。
また、コミュニケーションにかかる「見えないコスト」も軽視してはいけません。
3.ベトナムのおすすめアウトソーシング会社トップ8
ベトナムには、日本企業との協業実績が豊富で、信頼できるアウトソーシング企業が数多く存在します。以下では、その中でも特に評価の高い8社について、各社の特徴と強みを詳しくご紹介します。
FPT Software
ベトナム最大手のIT企業として知られるFPT Softwareは、長年にわたり日本市場と深く関わり、豊富なオフショア開発の経験を積んできました。DX(デジタルトランスフォーメーション)、クラウド、AI、RPAといった先端分野に対応しつつ、大手企業の基幹システムの開発や保守運用まで幅広くカバーしています。特に、日本語に精通したブリッジSEやPMが多数在籍しており、コミュニケーションにおいても高い信頼性を誇ります。
TMA Solutions
TMA Solutionsは、品質にこだわる姿勢と柔軟な対応力で、欧米と並んで日本企業からの信頼も高い企業です。アジャイルやスクラム開発に精通しており、スタートアップから大企業まで幅広い顧客ニーズに応えています。AIやIoTなどの先進領域にも積極的に取り組み、専用ラボを構えるなど技術力の向上に力を入れている点も特徴です。日本語を話せるスタッフも多く、長期的な協業に向いています。
CO-WELL Asia
CO-WELL Asiaは、日本市場に特化したサービスを提供することで定評があります。日本法人と密接に連携しており、日本式のマネジメントや品質基準を理解した開発チームが、日本企業の期待に応える体制を整えています。ECサイト構築、Webシステム開発、モバイルアプリなどを得意としており、特にUI/UXや自動テストなどの細部にまでこだわる姿勢が好評です。
VTI Group
近年急成長しているVTI Groupは、若くエネルギッシュなチームによるスピード感のある開発スタイルが強みです。柔軟なリソース配置やコミュニケーションの早さが評価されており、プロジェクト型・ラボ型どちらにも対応可能です。AIやクラウド、ERPなどの技術分野にも注力しており、幅広いニーズに応える開発体制を構築しています。日本企業との取引も年々増加しており、信頼の厚いパートナーとして注目されています。
CMC Global
大手通信グループであるCMC Corporationの一員であるCMC Globalは、安定性と実績に裏打ちされた高い信頼性が魅力です。AWSやMicrosoft Azureなどのクラウドソリューションに強く、マイグレーションやセキュリティ対応にも実績があります。大規模プロジェクトの推進力に加え、日本語での対応にも力を入れており、エンタープライズ領域でのアウトソーシング先として有力な選択肢です。
Orient Software
Orient Softwareは、柔軟なプロジェクト管理と質の高い開発で評価される企業です。欧米向けにもサービスを提供しているため、国際基準のセキュリティや品質管理がしっかりしており、日本企業に対しても安心して任せられる体制を整えています。Webやモバイルアプリの開発を中心に、DevOpsやマシンラーニングなどにも対応し、最新技術への追従も速い企業です。
Rikkeisoft
日本市場に非常に注力しているRikkeisoftは、日本語対応力の高さと丁寧なコミュニケーションで多くの日本企業から支持を集めています。要件定義からテスト・運用保守までワンストップで提供できる体制があり、開発プロセスの可視化やドキュメント整備も日本企業基準に合わせています。また、AIやブロックチェーンなど新しい技術への挑戦にも積極的で、革新的な開発ニーズにも応える力を持っています。
Hachinet
Hachinetは、比較的若い企業ながら、日本企業との連携力の高さと小回りの利く開発体制で急速に評価を高めています。才能あるエンジニアがプロジェクトに密着し、日本語での要件確認や進捗報告をきめ細かく対応できる点が強みです。Web・モバイルアプリの開発から、RPA・ERP、AI開発まで幅広い分野に対応し、スピーディーかつ柔軟な対応で中小企業からも高い信頼を得ています。日本の商習慣への理解も深く、初めてのオフショア開発にも安心して取り組めるパートナーです。
ベトナムは、コスト削減だけでなく、技術力・日本語対応・文化的親和性においても優れたアウトソーシング先として、今や多くの日本企業から注目を集めています。今回ご紹介した企業はいずれも信頼性が高く、それぞれに強みがあります。アウトソーシングを成功させるには、「価格」だけでなく「信頼」「対応力」「プロジェクトへの適合性」を総合的に見極め、自社に合った最適なパートナーを選ぶことが鍵となります。
- オフショア開発
- エンジニア人材派遣
- ラボ開発
- ソフトウェアテスト
電話番号: (+84)2462 900 388
メール: contact@hachinet.com
お電話でのご相談/お申し込み等、お気軽にご連絡くださいませ。
無料見積もりはこちらから
Tags
ご質問がある場合、またはハチネットに協力する場合
こちらに情報を残してください。折り返しご連絡いたします。
関連記事

文字認識の流れ|機能とメリット・デメリット解説
ビジネスの現場では、日々大量の紙書類や帳票がやり取りされ、それらの情報をデジタル化する作業に多くの時間と人手がかかっています。そこで注目されているのが、OCR(光学文字認識)です。この記事では、OCRの仕組みからメリット・デメリットまで、文字認識技術の全体像をわかりやすく解説します。

仕様変更管理: 開発中の変更が及ぼす影響とその対策
システム開発のプロジェクトにおいて、仕様変更は避けがたい現象です。初期段階で確定した仕様でも、開発が進むにつれて新たな要求や予期せぬ問題により変更が発生することがあります。仕様変更はプロジェクトに大きな影響を及ぼす可能性があり、その管理が不十分だと遅延やコストの増加、品質低下につながります。この記事では、開発中の仕様変更が及ぼす影響と、その対策について詳しく解説します。

API仕様書の作成ガイド:システム開発を成功に導くための必須情報
API仕様書は、システム開発において、APIを正しく利用するための重要なガイドラインです。APIを利用する開発者やエンジニアが、どのようにAPIを呼び出し、データをやり取りするかを理解するために必要不可欠な文書です。仕様書を適切に作成することで、APIの利用者が効率よくシステムに組み込むことができ、エラーや誤解を避けることができます。この記事では、API仕様書に含むべき項目やその書き方のポイントを解説し、実際に仕様書を作成する際に役立つ情報を提供します。

仕様書とは?システム開発の成功に不可欠な役割
システム開発において、仕様書はプロジェクトの成功を左右する重要な要素です。仕様書は、システムが実現すべき機能や動作、技術的な要件を明確に記載し、開発チームやクライアント、その他の関係者間で共通の理解を確立するための基盤となります。仕様書が不十分だと、誤解やトラブルが発生し、プロジェクトが遅延したり、予算を超過したりするリスクが高まります。そのため、明確で詳細な仕様書の作成は、システム開発の最初のステップとして不可欠なのです。

企業に最適なITサービスの選び方:成功のためのガイド
現代のビジネス環境では、ITサービスは企業の成長と競争力を支える重要な要素です。しかし、数多くのITサービスプロバイダーが存在する中で、どのサービスが最適かを選ぶのは簡単ではありません。本記事では、企業が自社に最適なITサービスを選ぶためのポイントと、その選び方を詳しく解説します。

ニアショアとオフショア比較|どちらが向いているか?5つのメリットデメリットや選び方を紹介
近年、企業がコスト削減や効率化を目指してアウトソーシングを利用することが一般的になっています。アウトソーシング先としては、ニアショアとオフショアの2つの選択肢があります。どちらのモデルも異なる特徴を持ち、それぞれにメリットとデメリットがあります。本記事では、ニアショアとオフショアの違いを明確にし、それぞれのメリット・デメリットを比較したうえで、どちらが自社に適しているかを見極めるためのポイントをご紹介します。