ソフトウエアを開発する時、品質が高いソフトウェア製品を提供するために、ソフトウェアの要件を分析することは大切なことである。この段階は何か開発するのを理解する為、顧客と分析者の緊密な調整が必要である。

１．ソフトウェアの目標と要件

ソフトウェアの要件は、お客様が求める全てのソフトウェア要件である。それは、ソフトウェアの機能、ソフトウェアの性能、ソフトウェアのインターフェース、そして、他の要件を含む。通常、ソフトウェア要件は、以下の４つの要素に基づいて分類される。

• ソフトウェアについての要件
• ハードウェアについての要件
• データについての要件
• 人についての要件

ソフトウェアの一番大切な目標は、ユーザーの要件と希望を満たさなければならないことである。ユーザーは自分が欲しいソフトウエアに関するあいまいなアイデアだけを出す。それで、ソフトウェア開発エンジニアの仕事は、そのあいまいアイデアを現実させ、ユーザーの要件を満たす必要なすべての機能を作るのである。

2. 要件の分析・把握についての困難

2.1-ユーザーからの問題

• ユーザーが自分で欲しい事を知らない
• 製品開発が開始されても、ユーザーは常に要件を変更している
• ユーザーが技術について分からない
• ユーザーが開発プロセスについてもわからない

2.2-　開発者からの問題

• 開発者の言語がユーザーの言語と異なる
• 開発者は顧客の要件に応じてシステムを開発させず、顧客の要件を既存システム/モデルと同じにするだけ
• 分析は分析スキルがある人の代わりに、プログラマーが担当するため、顧客の要件が正しく理解されるかどうかを確実に知らない

３．要件分析における段階

3.1－ソフトウェアの要件を調べる。

• お客様と面談、チームワーク、ミーティングする
• 様々な意見を集めるために、システムをよく理解する人や専門家を相談する

3.2-要件の分析と交渉する。

• ソフトウェア要件を分類し、ユーザーの要件に基づいて関連するグループを整理する。
• 各ソフトウェア要件を検討し、実行可能かどうかを確認する。
• 各要件に対して、発生する可能性があるリスクを確認する。
• 各要件の実行時間と実行値段についての評価を出す。
• 交渉を通じて、ソフトウェア要件に関するユーザーとの不一致を解決する。

3.3- 要件のモデリング
aー　データフローチャート　(Data Flow Diagram - DFD)　はシステム内の機能に出入する情報の流れを表す。データフローチャートの要素は以下のようにある。

• 処理が必要である機能
• データの流れ
• データの倉庫
• 影響：内部影響と外部影響を含める

b－　エンティティ関係モデル(Entity Relationship Model）は、概念レベルでデータベースを設計するために使われる。このモデルは、分析段階でデザイナーとユーザーのアイデアを交換するためのツールとして使われ、3つの基本的な要素を含む。

• エンティティタイプ
• 関係性
• 属性

3.4ー要件仕様

aー　要件の分類：要件はいくつかタイプに分類される。

• 機能についての要件：ソフトウェアの具体的な機能を記述する。
• 非機能要件：品質、環境、使用基準、ソフトウェア開発プロセスの規制などを含む。
• 製品についての要件：速度、信頼性、メモリ、インターフェース、運用プロセスなどを含む。
• 開発プロセスの要件：標準、設計方法、プログラミング言語など。
• 他の要件：コスト、時間、著作権など...

ｂ－　要件仕様：

• 非フォーム仕様：自然言語での仕様
• フォーム仕様：仕様、式、およびチャートの言語での仕様。
• 機能仕様：通常、ソフトウェアの機能を指定する場合、次の代表的なツールが使用される：機能分解図（FDD）、データフローチャート（データフロー） 図-DFD）、ステータスグラフ、...
• 説明仕様：次の一般的なツールを使用する：エンティティ関係図（Entity Relationship Diagrams -ERD）、論理仕様 (Logic Specifications)、代数仕様 (Algebraic Specifications)

ｃ－要件の評価。

要件を立てたら、ユーザーの要件を満たすかを評価しなければならない。評価の目的は次の4つの要素を満たすかどうかを判断することである：

• 要件はユーザーのニーズを満たしているか？
• 要件は互いに矛盾しているか？
• 要件は全ての機能と制約が含まれているか？
• 要件は技術的、経済的、法的側に保証されるか？

ｄ－テンプレートを作成する。

複雑なシステムの場合、お客様の要件が分からないこともあり、システムの実現可能性と効率を評価することが難しいかもしれない。

1つの解決策は、テンプレートを作ることである。テンプレートは要件の分析に使用されながら、最終製品に展開できる。ソフトウェアテンプレートは、設計評価ではなく、ユーザー要件の検証を目的としている。

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